こんにちは、そうまです。
今回は大ベストセラーになった『諦める力|著者 為末大(小学館文庫)』を読んでの感想・気付きをお伝えします。
僕は転職活動をしていた時、「これは逃げではないのか」と自分を責めていた時期がありました。
そんな時、この本に出会いました。
『挫折しそうになったらこの本を読め』そういわれるくらいの良書との口コミを見て、即購入したのを覚えています。
この本は著者の為末大さん自らの経験談を語ったもので、めちゃくちゃ説得力があります。
アスリートとしてやってきた僕にとっても共感できる部分があり、たくさんの学びがありました。
経験談はすごいです。説得力や深みが違います。
改めて、人生は経験が大事だと感じました。
こんな人にオススメ
- 引退・転職をしようか迷っている
- 自分には向いてないんじゃないかと悩んでいる
- 諦めきれない
悩んでいる人には、是非最後まで読んでもらいたいですし、できれば本を購入して読んで欲しいです笑。
自分の人生の方向性が見えてくるんじゃないかなと思います!!
では、さっそく始めていきます。
諦めないことの代償

最初としては少し重い内容になりますが、大事だと思ったので取り上げます。
※引用文多めです、、、🙇
もう少し、もう少し、とやめる時期を延ばした結果、就職するタイミングを逃してしまって生活が立ちゆかなくなったアスリート。
結婚話が持ち上っている恋人がいるにもかかわらず、成功する見込みのない競技を諦めずに続けた結果、結婚を約束した相手に逃げられてしまったアスリート、、、、。
『諦める力|著者 為末大(小学館文庫)』より (以下、引用文も同様)
スポーツを諦めずに長く続けることは、いいことばかりなのだろうか。
決してそうではないと思っている。
ほとんど語られていないので多くの人は知らないだろうが、いざというときに切り替えられなかったため、人生に弊害が出てしまったアスリートはかなりの数に上る。
35歳まで競技生活を諦めなかったアスリートが、社会経験がまったくない状態で就職活動をしたとしても、採用してくれる企業はほとんどない。
そのために、生活が相当苦しくなっている元アスリートを、何人も知っている。
「見込みもなかったのに、なんでここまでやっちゃったんだろう」
「こんなことになるんだったら、二十代前半ぐらいに、いろいろな人に話を聞いておけばよかった」
元アスリートのこうした声を、マスコミはほとんど取り上げない。
取材したとしても感動を呼ぶような話題ではないので、表に出ることはまずない。
競技生活を続けることも、その結果、引退後の生活が苦しくなるのも、最終的には本人の責任である。
『諦める力|著者 為末大(小学館文庫)』より
〜〜〜〜〜
少し長く本書を引用しましたが、僕は大事なところだと思いました。
志半ばに引退した人も多くいるし、成功者はごく一部です。(ここでの成功者とは勝ち残った人。優勝した人など。)
- その成功者がメディアに取り上げられ、負けた人は見向きもされない。
- その成功者が「努力が実った」と言い、周りの人は「努力は報われる」と成功者を称賛する。
- 負けた人は「努力が足りなかった」と言われて終わり…。
でも、これが現実ですよね。
僕はさらに印象に残った部分があります
長くやり続けることは称賛されることはあっても、批判されることはまずない。
- 周囲が「諦めないでがんばって」と応援してくれるので、それに勇気づけられてがんばってしまう。
- その後、うまくいかなくなっても手を差し伸べてくれるわけではない。
- 「諦めろ」という人はなかなかいない。「頑張れ」と口だけで応援する。
そんな人だけではないと思いますが、そういう人が多いのは確かです。
別に周りの人が悪いのではありません。
その現状を知らず、周りに流されて今後を見据えずにやっている人がいけないのである。
世間の風潮としてこれはあると思います。だから、その人は気付くしかないです。
これが現実だと改めて思いました。
勝つことを諦めない
これは著者の為末さんが一番伝えたかったことだと感じました。
- 「100mを諦めたのはではなく、100mには僕には合わなかったんだ」
- 「100mを諦めたのは、勝ちたかったからだ」
- 「勝つことを諦めたくないから、勝てる見込みのない100mを諦めて、400mハードルという勝てるフィールドに変えた」
つまりは、自分の奥底にある本心を言語化することが大事なんだと思います。
”勝つことをを諦めたくない”
「AがやりたいからBを諦めるという選択」をしたに過ぎません。
多くの人は、手段を諦めることが諦めだと思っています。
でも、目的さえ諦めなければ、手段は変えてもいいと為末さんは言います。
自分が「勝てる場所」を意識する
あなたが本当に大事にしているものは何ですか?
その手段でしか達成できないですか?
今一度考えてみましょう
「今の人生」の横に走っている「別の人生」がある

やめる決断をするときには、誰もがその後の人生を考えて不安に思います。
その不安が、決断にブレーキをかけることになります。
このとき、自分の人生の軸に走っている「別の人生」の存在を日頃から意識しているか否かで、気持ちの持ちようがかなり変わってきます。
僕にとってこの考え方がとても参考になりました。
人には今歩いている道の横に、並行して走っている人生が必ずある。
例えば、アスリートという人生のほかにも、普通の企業に勤めるサラリーリマンとしての人生。
まずは、今見えているのとは違う人生があることを分かっておくことだ。
そうすれば「これをやめたら自分ではなくなってしまう」という、追い込まれた状況にはならないはずだ。
もし、懸命に走っている道で成功する確率がほとんどないと分かったとしても、その横には走っている人生に移ることができるのだということを理解しておくべきだと思う。
『諦める力|著者 為末大(小学館文庫)』より
セカンドキャリア、第2の人生・・・
そうやって考えると、あたかもこれまで積み上げてきたものが”0”にリセットされるような感覚を覚えます。
でも、違うんです。
“0”にリセットではなくて、横(の人生に)にズレるだけ。移動しただけと考えるんです。
完全にリセットされると思うから怖くなるんです。
横に走っている人生に飛び移るイメージです。

横に色々な人生が一緒に進んでいるんです。
横に移動するだけ
これは転職活動なんかでも活かせる考え方ですね
勇気を持って横に飛び移りましょう!!
まとめ
- 諦めないことの代償を認識する
- 勝つこと(目的)を諦めない
- 「今の人生」の横に走っている「別の人生」があるという心持ち
「やめる」ことは、「選ぶ」こと「決める」ことに近いです。
「やめる」ことを「諦める」こと「逃げる」ことと思って、自分を責めるのは止めましょう。
「やめる」ことも立派な『選択』です。
あなた自身でしっかり考えた「選択」をしていきましょう。
決めるのは、あなたです。
その選択に僕は全力で応援します📣
ありがとうございましたっ
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為末 大(ためすえ だい)
1987年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400mハードルの日本記録保持者(2018年現在)。
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