こんにちは、そうまです。
今回は『3つの幸福|著者 樺沢紫苑』を読んでの学びをお伝えしようと思います。
樺沢さんといえば、「アウトプット大全」などが有名ですよね。
科学的にという話ですので、説得感があって学ぶことが多くあります。
そして、今回は”幸せ”がテーマです。
世界幸福度ランキングによると、日本人の幸福度は世界62位。
主要先進国では最低だそうです。(世界の幸福度ランキング2020より)
世界から見ても治安がよく、インフラが整っていて娯楽もたくさんあるこの日本で
何故幸福に感じる人が少ないのでしょうか。
日本人の特性みたいなところもある(不安を感じやすい)と思いますが、
今一度、”幸せ”について考えてみてはいかがでしょうか。
こんな人にオススメ
- ストレスや疲労をすごく感じている
- 仕事オンリーな人生を送っている
- 幸せを感じるメカニズムを知りたい
人は幸せを感じるために、充実感を感じるために生きていると思います。
この記事を読んで、そのヒントが少しでも見つかれば嬉しいです。
では、早速始めていきます〜。
幸福とは 〜3つの幸福について〜
幸福とは何か?さっそく結論をお伝えいたします。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。つまり、脳内で幸福物質が出た状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」であると言えます。
では、この3つの幸福物質をみていきましょう。
セロトニン的幸福
一言でいうと、健康の幸福。心と体の健康です。
「体調がいい」「気分がいい」「爽やか」「清々しい」という状態です。
逆にセロトニン的幸福が失われるとは、病気や調子がわるい状態を指します。
「健康」というものが、「かけがえのない幸福」であったことは、健康を失って初めて知るのです。
失って初めてありがたさを知るのが「健康の幸福」であり、セロトニン的幸福なのです。
基本イメージは、「爽やか」「リラックス」
オキシトシン的幸福
つながりと愛の幸福。友情、人間関係、コミュニティへの所属などの幸福です。
他者との交流、関係によって生まれる幸福全てと言っていいでしょう。
誰かと一緒にいて「楽しい」「うれしい」「安らぐ」のが、オキシトシン的幸福です。
オキシトシン的幸福には相手が必要です。
逆にオキシトシン的幸福が失われた状態というのは、「孤独」「孤立」です。
結果として、「寂しい」「満たされない」「楽しくない」「疎外感」に繋がります。
基本イメージは、「つながりによる安心感」
ドーパミン的幸福
お金、成功、達成、富、名誉、地位などの幸福。
ドーパミンは脳を興奮させるので、ドーパミン的幸福には「高揚感」が伴います。
ドーパミン的幸福とは、言い換えると「何かを得る、達成した喜び、幸せ」です。
お金を得る、欲しい物を手に入れる、あるいは昇進などの仕事での成功も当てはまります。
人から認められるのもそうです。
そして、ドーパミンは「もっともっと」の物質です。
ドーパミンは、私たちの「モチベーション」「やる気」の源であり、ドーパミンが出るから「頑張る」「努力できる」ため、結果として「自己成長」に繋がります。
しかし、「落とし穴」があります。
ドーパミンというのは、「依存症」の物質でもあるのです。
アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症、ゲーム依存症などです。
※アルコール依存症になると、仕事もできなくなり、社会からはじき出され、肝硬変、食道静脈瘤破壊と身体も壊し、命に関わります。
基本イメージは、「成功」「達成」
幸福の優先順位
「3つの幸福」を得るためには、「優先順位」があります。
そして、ほとんどの人がその優先順位を間違えているから、幸せになれないのです。
結論を言います。
①セロトニン的幸福 👉 ②オキシトシン的幸福 👉 ③ドーパミン的幸福 の順番
これが正解です。ドーパミン的幸福は一番最後です。
◾️「成功」を「健康」より重視すると…
セロトニン的幸福をないがしろにして、ドーパミン的幸福を目指すと、メンタル疾患や身体疾患に陥ります。
幸福どころか「不幸」になってしまいます。
健康こそが、全ての基盤です。
◾️「成功」を「つながり」より重視すると…
「家族のつながり」を軽視して、仕事で頑張りすぎると、ろくなことになりません。
どれだけ仕事で成功していても、妻に離婚され、子供からも毛嫌いされてしまっては、「幸せ」とは言えません。
◾️「つながり」と「健康」では…
自分の健康、家族の健康があってこその、「つながり」です。
全ては、あなたの「健康」があってこそ成立します。
自分を大切に、家族を大切に、仕事を頑張る
これは、本書にあったアメリカ人のワークスタイル、ライフスタイルのお話です。
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アメリカ人は、5時に帰社して家族と一緒にご飯を食べるのだそうです。それが当たり前だというのです。
「仕事」よりも「家族」を優先する。とはいえ、「仕事」の手を抜くわけではありません。
5時までに全て終わらせるように必死で頑張る。それか、朝はやくに仕事を始める。
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僕には、この話がすごく響きました。
まずは仕事を頑張らなきゃ!
その気持ちが強くありました。
でも、健康を害してまで欲しいものとは何でしょうか。
冷静になって考えてみると、その通りだと感じます。
”まず「自分」を大切にし、そして「家族」を大切にし、その上で仕事を頑張る”
この生き方は、素晴らしいなぁと思います。
BEの幸福
すごく印象に残ったのでお伝えします。
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福は、そこにある幸福感です。
言うなれば、「BE」の幸福。そこに「ある」「存在する」という意味です。
朝起きて、外に出て「青空」を見て「爽やか」「気持ちいい」と感じる。
そこには、「セロトニン的幸福」が「ある」のです。
朝起きて、そこに最愛のパートナーがいて朝ごはんを作ってくれている。
なんという幸せでしょうか。
そこには、「オキシトシン的幸福」が「ある」のです。
私たちは、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福、すなわち「BE」の幸福をすでに手に入れている可能性があります。
しかし、それは意識し、注意しないと見逃してしまうのです。
私たちは「BE」の幸福に気づくことが重要です。
そして、それを維持し、失わないよう努力する必要もあります。
一方、ドーパミン的幸福は、行動や努力の結果得られる幸福です。
言うなれば、「DO」の幸福です。
何かを「する」ことによって得られる。つまり、何もしなければドーパミン的幸福は得られません。
「DO」の幸福には限りがなく(「もっともっと」の物質)、逓減しやすい幸福ともいえます。
本書に、面白い例え話があったので紹介します。
1週間連続で青空が続いたら、「青空、もう飽きたから、気持ち悪い」となりますか?
なりませんよね。青空は、10回見ても、100回見ても、1000回見ても実に気持ちがいい。清々しい。
その「爽やかな幸福感(=セロトニン的幸福)」は、全く減じないのです。
3つの幸福|著者 樺沢紫苑
逓減しづらいのが「BE」の幸福です。
「BE」の幸福をたくさん見つけていきましょう。
まとめ
- 3つの幸福(セロトニン・オキシトシン・ドーパミン)を感じることで、幸せになれる。
- 幸福の優先順位:自分を大切に、家族を大切に、仕事を頑張る。
- 「BE」の幸福に気付き、感じよう。
まずは、「健康」と「つながり」を意識し、幸福の基盤となる「セロトニン的幸福」と「オキシトシン的幸福」を固めます。
心と身体を整える。人間関係を整えるということ。
その次にドーパミン的幸福を目指します。
仕事で頑張る。新しいことを学び自己成長する。コンフォートゾーンを出ることです!!
がんばっていきましょう。
また、BEの幸福にたくさん気付きましょう。
それだけで、心が本当に癒されると思います!
僕もたくさん探します。
ありがとうございました。
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