こんにちは、そうまです。
本日は「物語思考|著者 けんすう」を読んでの学びをアウトプットします。
この本を読んでいると「これ、コーチングじゃん!」と思える部分があり、ビックリすることが多々ありました。
内容もすごく勉強になったし、読みやすかったです。
こんな人にオススメ
- 「行動したほうがいい」のは分かるけど、なかなか行動できない人
- やりたいことは特になく、あったとしても自信がない人
- 何をすればよいか分からないけど、情熱的で充実した人生を送りたい人
今回は、特に印象に残った部分をお伝えします。
もっと詳しく知りたい方は是非本書を買って読んでみてください。
※本書の内容を引用しながら書いています🙇♂️
では、早速始めていきます〜
『なりたい』状態こそが行動に影響を与える

「過去からの積み重ね」よりも「未来になっていたい状態」のほうが、現実の行動に影響を与える
この内容は本書の中で、僕が一番印象に残った部分になります。
多くの人は「過去からの積み重ね」によって今の自分がある、と考えがちです。
「昨日までこうしてきたから、今の自分がある」と感じます。
学校教育を受ける中で
- 毎日勉強した努力は裏切らない
- 今までやってきたことは無駄じゃない
とか言われるため、この考えは間違ってないような印象があります。
しかし実は、過去からの積み重ねよりも「未来の状態」を設定することのほうが、現在の行動への影響度は高いです。
例を紹介します。
「10年間、毎日野球をやっていた」という人がいるとします。
10年間やっているのだから、過去からの積み重ねで考えると、今日も野球をやりそうですよね。
しかし、その人がよく考えた結果「将来はプロのテニスプレーヤーになりたい」と本気で思ったら、どうでしょうか?
おそらく、今日は野球ではなくてテニスの練習をすると思うんです。
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人間、過去にやってきたことを惰性で今日してしまうことが多いから、
なんとなく過去の自分のほうが今の自分に影響を与えそうな感じがしますが、
現在の行動には未来になりたい自分像のほうが影響を与えるということです。
その通りだなと感じました。
〜過去は関係ない〜
今の行動に影響を与えるのは、”過去”ではなく”未来になりたい自分像”ということです。
キャラを”先”に設定する
多くの人が「自分というものが存在して、その自分が動いている」と考えているのですが、
「一番なりたい状態に近づくために、一番効率的なキャラは何か?」を考えた方が楽なんです。
多くの人が、何かの習慣を作りたいときなどにやりがちなのは、
がんばって実行して、成果を出す → うまくいったら「自分はこういう人間だ」と認識する
という順番をとることです。
例えば、ダイエットでいうと「5キロ落とすぞ!そのためには、食事制限と運動をする!」と考えて実行し、実際に痩せたら「自分は痩せている!」と思うようになるわけです。
しかし、多くの人は途中で挫折します。(そう簡単に結果はでないし、時間もかかるからです。)
実は、これは順番が違うんです。
先に決めるべきはキャラクター(アイデンティティ)、つまり、
自分はこういうキャラクターだと認識する → そのキャラがやりそうなプロセスを実行する →結果が出る
という順番でやるほうがいいんです。
「健康のために禁酒をしよう」と思った人を例にすると、
「自分は禁酒をしている」と思うより、「自分はお酒を飲まない人なんだ」と思うほうがいいんです。
「禁酒をしている」と思っていると、「今日くらいはいいかな」とか「がんばったんだし、そろそろ禁酒をやめるか」となったりします。
要するに、「結果(ゴール)を決めてからプロセスを変えようとすると、結果が出ないときに、プロセス自体も捨ててしまう」ということが起こるんです。
というわけで、決めるべきはキャラクターです。
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僕自身も思い当たる出来事があります。
大学生の頃、ストイックになるため(健康のため)ジュースやお茶を飲まず、水に変えようとしました。
当時は、打ち込んでいたスポーツでどうしても結果を出したかったので、「自分は”水”しか飲まない」と決めました。
おそらくその決意は「自分は水しか飲まない”キャラ”と決めた」と同義だったと思います。
最初は少し抵抗はありましたが、だんだん慣れてくるとそのキャラ自体が馴染んできて自然とできるようになります。
実家に帰ったとき、当たり前のように水を飲んでいて驚かれたことがありました。
それくらい自分には当たり前になっていて、今でも習慣になっています。(※コーヒーとかは飲みますよ笑)
キャラが勝手に動く

本書に取り上げられていた”漫画の物語の作り方”の例が、すごく面白かったので紹介します。
漫画を描いたことがない人からすれば、漫画の物語を作るときには、ストーリーがあって、それに対してキャラクターが当てはまっていきそうなイメージがあるかもしれません。
最終回がなんとなく決まっていて、そこに向かう道筋が決まっていて、その道筋をなぞるのがキャラ、というイメージです。
しかし、実際は、漫画などの物語においては、キャラに応じてストーリーが決まっていく、というケースも多いらしいんです。
もちろん、ストーリーがきっちり決まっているものも多数あるのですが、その場合でも、「キャラが勝手に動いて、予想外のところに物語が進んでいく」ということも珍しくないんだとか。
自分が考えたストーリーがあるのに、キャラが勝手に動いて好きなことをしてしまうため、
「どうしてそんなことをするんだ!」と怒りながら漫画を描いた、というエピソードも聞いたことがあります。
自分のやりたいことを見つけようとしたり、キャリアプランを作ろうとしてもうまくいかない、という人は、
そもそも「自分というキャラがちゃんとしていない」のが問題かもしれません。
もしも、自分が強烈な個性を持った、魅力的なキャラだとしたら、おそらく苦労せずにそれが作れてしまうはずです。
時々いる、若いうちからやりたいことが決まっており、まっすぐと目標に向かって進んでいるような人は、だいたいキャラが立っているんです。
キャラが立っているからこそ行動が決まっているんじゃないかなとすら思います。
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”キャラが勝手に動く”
すごく面白い内容だなと感じました。
キャラ次第で勝手に物語が進んでいくということです。
ということで、自分のキャラを設定して物語を進めていきましょう😆自分が好きな、なりたいキャラで!!!
まとめ
- 「なりたい」状態こそが行動に影響を与える
- キャラを”先”に設定する
- キャラが勝手に動く
多くの人がやっている「自己分析をして、やりたいことを見つけて、キャリアプランを作る」というのは、過去からの延長で、自分の物語を考えてしまっています。
改めてお伝えしますが、過去は今の自分にさほど影響を与えません。
むしろ「未来の自分がどうなっていたいか?」からの逆算で、今の自分の行動が決まります。
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こういった話を聞くと、僕はこういう思考に陥ります。
本当の自分とは何か?
- 夢物語の自分をつくるのか?
- それは本当の自分じゃないのではないか?
- 自分に嘘をつくのではないか?
しかし、内面というのは曖昧です。
例えば、誰でも社長のように扱われれば社長っぽくなるし、マフィアのボスのように扱われればマフィアのボスっぽくなります。
僕自身、リーダーのような性格じゃないのに、キャプテンをやらされたら、キャプテンっぽい振る舞いをするようになったし、
水しか飲まないキャラを演じたら、そのようになるし、、、
どれが本当の自分?ってなりますよね…。
だから、曖昧なんです。
環境によっても変わるし、周りの扱われ方によっても変わります。
何が言いたいかというと、「自分とはなにか」を考えるよりも、なりたいキャラを考え、そのキャラがしそうな行動をひたすらしていく方が、いきいきと自分が生きたいような人生を楽しめるようになるはずです。
それも、立派な”自分”じゃないでしょうか。
ありがとうございました。
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