こんにちは、そうまです。
今回は「ディフェンスの考え方で大事な”フリーマンの存在”」についてお伝えしたいと思います。
僕はもともとディフェンスが苦手でした。
というか、嫌いでした。
攻めの方が楽しいし、FWやMFは花形でDFは地味だなぁなんて思っていました。※昔です
でも、ディフェンスの楽しさ・奥深さを知って、その考えは180°変わりました。
そのきっかけとなったのは、僕が大学生の時に出会ったコーチの存在です。
そのコーチは、ディフェンスをバリバリやっていた人(元日本代表)で、そのコーチからの指導で僕のディフェンスに対する考え方やスタンスが変わりました。
今ではディフェンスがすごく好きです。
また、ディフェンスの考え方・スタンスを知ることで、ホッケーの奥深さを更に知れると思います。
そして、今回は僕がディフェンスの考え方を知ることになった、フリーマンの存在についてお伝えします。
こんな人にオススメ
- ディフェンスが上手くなりたい
- ディフェンスの考え方を知りたい
- フリーマンの凄さを知りたい笑
少しでも参考になれば嬉しいです。
では、早速始めていきます〜
- ホッケー暦15年以上(現・小矢部RED-OX所属)
- 大学インカレ3連覇/U-18,21経験
- ポジションはMF(CH)
- PCではストッパー役、パスが好きです
フリーマンとは
”フリーマン”とは、言葉の通りフリー(自由)なディフェンスができる人のことを言います。
基本、DFが4人いて、相手のFWが3人なので、それぞれ一人づつマークすると一人余ります。
この余っている一人がフリーマンです。
相手のマークもないので、自由にディフェンスできます。

主な役割としては、
- 常にボールとゴールを結んだ線上に立つ
- コーチング(声かえ)
- カバーリング
フリーだからこそ、ディフェンスに徹底し、周りに目を配ります。
コーチングで仲間のディフェンスにマークの指示をしたり、
常にボールとゴールの中心に立つようにし、一番怖いところ(相手はゴールに向かってボールを入れてくる)を防ぐようにします。
※相手に「壁・固い」と思われるような存在になるのが理想!
※「打ち込みしても全部フリーマンに取られるなぁ〜」みたいな!
後はカバーリングです。
ボールがこぼてきたところのゴールの奪取だったり、仲間のフォローに行きます。
とにかく、ディフェンスに徹するため自由に動ける存在です。
チームによっては、フリーマンを固定せず臨機応変に変えるところもありますが、
僕個人的には、基本的にはフリーマン(の存在)を一人に固定した方がいいと思います。
絶対的なディフェンスの顔であり、”最後の砦”の存在でもあります。
カッコよく言い過ぎましたが、ディフェンスで特に重要な存在になります。
フリーマンがいかにフリーでいられるか
◯ディフェンスの極意🏑
— そうま@コーチング提供中 (@soumahayashi) June 14, 2021
それは「数的優位をつくること」です。そこで重要になるのがフリーマンの存在。常に相手より1枚多い状態で守れば、なんとかなります。だから、僕は常にフリーマンの存在を気にして、「今フリーマン誰?」と声を掛けています。いない場合は無理にでも作る。それぐらい重要😁
デフェンスの大事な考え方の結論は、
数的優位を作る≒フリーマンがいかにフリーでいられるか
この考えがめちゃくちゃ大事です。
この部分さえ伝わってくれたらもう十分です!笑
解説していきます。
まず、点数を取られる場面を想像してみてください。
・・・どうでしょうか。
ほとんどの場面で、数的不利になっている状況ではないでしょうか。
相手のFWは3人、こっちのDFは2人、、、、
人が足りない、、、
そんな場面が多いはずです。
PCだったり、相手(のドリブル)が上手かったんだよ、、、
ということもあるかもしれません。
しかし、そういう場面でも、PCを取られるまでの流れの中に数的不利な状況が必ずあったはずです。
相手が上手かったとしても、それをカバーするためにフリーマンがいます。
また、完全に数的優位でもディフェンスできない状況だったら、それは、組織プレーで対応ができない程1対1の個人差に原因があると思われるため、それ以前の問題になりそうです。
※今回のテーマと逸れるため扱いません。
要するに、攻められた原因、ディフェンスが崩れて点数を取られるという根本原因は、ディフェンスの”数的不利”によるものです。
ここを押さえておきましょう。
原理・原則です。
そして、数的不利になる流れとして、フリーマンがマークをつく(つかざるを得ない)状況や、
ボールにあたりに行く人がいないことで、フリーマンが引き出される(あたりに行かざるを得ない)状況が多いです。
フリーマンがフリー(自由)でなくなる ≒ 同数になるという状況です。
こうなってくるとカバーができないため、1対1で抜かれたら詰みます。
さらに、ひとりでも相手が増えてきたら、完全に詰みです。
こうやって、数的優位→同数→数的不利の状況が作られ、ディフェンスが回らず(人が足りず)崩れていきます。
改めて伝えます
数的優位を作って守備をすれば守れます。
そして、数的優位の状態というのが、”フリーマンがフリーの存在である”ということです。
ここが大事です!
フリーマンがフリーでなくなること=同数になることから、ディフェンスが崩れていきます。
だからこそ、フリーマンをフリー(の存在)にしておくことが大事になります。
※”存在”と表現していますが、それほど重要だからです。
改めて、ディフェンスの考え方として、
いかに「数的優位」を作れるか≒フリーマンをフリー(自由)でいさせられるかということです。
そこに頭を使っていきます。
そこで、一番輝くのが「フリーマン」だと僕は思っています。

???
というのも、フリーマンだからこそ、(マークもいないので)周りを見て考える”時間”も”余裕”もあると思うんです。
後ろから見ていて、「ディフェンスの人数が足りない!」と気づいたら、中盤やFWを下げさせるために、コーチング(指示)できるはずです。
攻めている時でも、カウンターに備えて、ディフェスの人数を数えておきます。
時には、攻めに加わろうとしている中盤に「行くな!」と声をかける場面もあると思います。
チーム全体で”数的優位”をつくる、、、
というより、フリーマン自身がフリーになれるように周りを動かす(≒コントロールする)ことになります。
また、フリーマンだけでなく、チーム全体で意思統一(フリーマンをフリーでいさせよう)ができていると他のメンバーも自然と指示や数的優位をつくる動きができると思います。
僕の意見ですが、フリーマンを徹底している・意思統一ができているチームは強いです。
ディフェンスのリーダー的存在のフリーマンがいかにフリーでいられるか、それがディフェンスの味噌だと僕は思います!
自分にできること
僕がお伝えしたいことは上記で述べました。
そして大事なのは、このディフェンスの考え方を知って、『自分は何ができるのか』ということです。
これは色々な考え・意見もあると多いますが、僕の経験からの結論でいうと、
献身的に戻ってデフェンスをする
ということです。
上記でも述べましたが、数的不利の状況をつくってしまうことが根本原因です。
その状況をなるべく避けるために、周りができることとしては、献身的に戻って、ディフェンスの人数を増やすことです。→数的優位へ加勢!
また、上記の考えを持つようになって、僕が意識していることは、
- フリーマンが誰かを常に確認すること
- 人数が足りてない時には全力でサポート
1.は例えば、ロングコーナーの時など、フリーマンがはっきりしないような場面です。
※相手のセットプレーが早かったりすると尚更です。
そんな時は「フリーマン誰〜??」と聞いたり、「◯◯さんフリーマンね〜」と確認の意味でも声を出します。
場合によっては、「おれフリーマンするね!」と自分で先導して言ったりもします。
とにかくフリーマンの存在をはっきりさせることが大事です。
上記でも述べましたが、フリーマンの存在=数的優位の象徴にもなるので、ここを明確にします。
2.はカウンターをくらった場面や、とにかく戻って(走って)いる場面を想像してください。
その時は、戻りながら、「人数足りてるかなぁと”フリーマンの存在”=数的優位かどうかを確認しています。
ここで同数や数的不利だと分かると「やばい!」思って、戻る意識が強くなります。

もう遅いんじゃない、、、?
、、、笑
イメージでいうとウルトラマンのピンチの状況です。ピコンピコン(戻れ〜!!💦)

ただ、自分が献身的に戻ることで、同数まで合わせることができたり、
味方が相手の攻撃を遅らせて(反則で止めて)くれることで、その献身的な戻りが報われることがあります。😆
逆に、数的優位な状況だと、「人数足りてるし大丈夫だろうなぁ」と思いながら、余裕を持ちながら戻ります。
余裕があるので、戻りながら、「◯◯さん、裏いるからマークね」と指示もできたりします。
ディフェンスの考え方は、いかに”数的優位をつくるか”にあります。
僕は、それを考えながらプレーしている人をみると、「上手だなぁ(考えてるなぁ)」と思います。
例えば、意図的に相手の攻撃を遅らせるような守備で、一番嫌なパスコースを切ったり、ボールを奪うことよりも(時間を作るために)反則で止めるディフェンスなどです。
これらの考えを一人一人がもってディフェンスするようになると、組織(チーム)としてもめちゃくちゃ強いんじゃないかなぁと思います。
是非参考にしてもらえたら嬉しいです。
まとめ
- フリーマンとは、フリー(自由)なディフェンスができる人のこと
- 数的優位をつくるために、「フリーマンがいかにフリーでいられるか」を考える
- 自身でできることは、献身的に戻ること→数的優位への加勢!
僕は大学生の時に、このフリーマンの重要性を知ったことでディフェンスの意識が高まりました。
これまで以上に献身的にも戻るようになりました。
その甲斐あってか、大学時代のGKに「そうまは献身的に戻ってきてくれるから助かるわ〜」と言われたことがあります。
GKは一番後ろから全体を見ています。
おそらくディフェンスのことを一番考えているポジションです。
そんなGKから言われた一言。すごく嬉しかったのを覚えています。
献身的に戻る‼️これは意識次第で誰にでもできます🔥
当たり前のことですが、すごく大事なことです。
僕も言った手前、、、、やるしかないです笑
一緒に頑張りましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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